愛知県豊田市は、自動車産業で知られる人口40万人規模の都市で、広い一戸建て住宅も多いため、家具や家電などの粗大ごみが一度に大量に出ることも珍しくありません。豊田市では「指定ごみ袋に入らないもの」を粗大ごみと定義しており、名古屋市の「30cm以上」や岡崎市の「50cm以上」といった基準とは異なります。そのため、名古屋市などから転入してきた人はルールの違いに戸惑うこともあります。
さらに、豊田市の粗大ごみ収集は「戸別収集」と「持ち込み処分(自己搬入)」の2つの方法があり、それぞれ料金体系も異なります。知らずに間違った方法で出すと「収集してもらえなかった」「想定外の料金がかかった」といったトラブルにつながります。
この記事では、愛知県豊田市の粗大ごみの出し方を、申込方法・料金・持ち込み施設・出せないごみ・業者の活用方法まで詳しく解説します。初めての方でもこの記事を読めば、安心して効率的に粗大ごみを処分できるようになります。
粗大ごみとは?豊田市の定義と特徴

豊田市では「指定ごみ袋に入らないもの」が粗大ごみとされています。名古屋市や岡崎市と比較すると、シンプルながら実生活に即した基準です。
粗大ごみに該当する主な品目
- 家具類:ベッド、タンス、ソファ、テーブル、椅子、食器棚など
- 家電製品:電子レンジ、扇風機、掃除機、ストーブ(燃料を抜いたもの)
- 寝具:布団、マットレス、毛布、座布団
- その他:自転車、ベビーカー、スーツケース、カーペット、物干し台
粗大ごみに出せない主な品目
- 家電リサイクル法対象品(テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機、エアコン)
- パソコン(メーカー回収、またはリネットジャパンの宅配回収)
- 危険物(ガスボンベ、消火器、農薬、塗料、バッテリー、灯油入りストーブなど)
- 自動車部品、ピアノ、建築廃材などの産業廃棄物
豊田市の戸別収集の流れ
豊田市の戸別収集は予約制で、申し込みから処分完了までの流れが明確に決められています。
申込方法
- 電話:豊田市粗大ごみ受付センター(0565-31-1212)
- インターネット:豊田市公式サイト「粗大ごみ申込フォーム」
- LINE:豊田市公式LINEアカウントから申し込み可能
申込期限と制限
- 収集希望日の 5日前まで に予約が必要
- 1回の申し込みで 最大5点まで
納付券(シール)の購入と利用
- 料金区分:600円・900円・1,200円の3種類
- 購入は 300円券を必要枚数貼り付ける方式
- 600円の場合 → 300円券を2枚
- 900円の場合 → 300円券を3枚
- 1,200円の場合 → 300円券を4枚
 
- 購入場所:市役所、市内の支所・出張所、コンビニ、スーパー、Aコープ、メグリアなど
出す時間と場所
- 収集日の 午前8時30分までに 自宅前へ出す
- 集合住宅は指定のごみ置き場
- 雨天でも収集あり。ただし台風や大雪など荒天時は延期になる場合がある
よくある失敗例
- 納付券を貼り忘れた
- 枚数が足りない
- 指定日以外に出した
- 申込内容と異なる品を出した
持ち込み処分(自己搬入)

車を持っている人や、大量に処分したい場合は自己搬入が便利です。
搬入施設
- 衣浦衛生組合クリーンセンター(豊田市西田町)
- 矢作川浄化センター(豊田市御作町)
利用条件
- 豊田市在住者に限る(免許証等で確認)
- 家庭ごみに限り搬入可能
搬入手順
- 事前に電話またはWebで予約
- 施設で搬入物を申告
- 車ごと計量 → 荷下ろし → 再計量
- 超過分があれば料金を支払う
料金体系
- 10kgごとに200円
- 例:50kg → 1,000円、100kg → 2,000円
名古屋市は「100kgまで無料」ですが、豊田市では重量ごとに課金される点が大きな違いです。
出せないごみと処理方法

豊田市の粗大ごみ収集では受け付けられない品目もあります。
- 家電リサイクル法対象品:販売店または指定引取所へ
- パソコン:メーカー回収、リネットジャパンの宅配回収
- 危険物(ガスボンベ、消火器、農薬、塗料、灯油など):専門業者へ依頼
- 自動車部品、建築廃材、ピアノ:産廃業者に依頼
料金比較(戸別収集・持ち込み・民間業者)
豊田市の処理方法ごとの料金目安は以下の通りです。
| 品目 | 戸別収集 | 自己搬入 | 民間業者(目安) | 
|---|---|---|---|
| 電子レンジ | 600円 | 約200円 | 2,000円〜 | 
| ソファ(2人掛け) | 900円 | 約800円 | 5,000円〜 | 
| マットレス | 1,200円 | 約1,000円 | 5,000円〜 | 
| 自転車 | 900円 | 約800円 | 3,000円〜 | 
少量なら戸別収集、車がある人は自己搬入、大量や急ぎは民間業者がおすすめです。
民間業者の活用

粗大ごみが大量にある、引越しや遺品整理、体力的に搬出が難しい場合は民間業者が便利です。
メリット
- 即日対応可能
- 室内からの搬出に対応
- 分別不要
- 状態の良い品は買取も可能
注意点
- 無許可業者による不法投棄や高額請求のトラブルに注意
- 必ず「一般廃棄物収集運搬業許可」を持つ業者を選ぶ
よくある質問
- 雨の日でも収集されますか?
- 
はい。ただし荒天時は延期されることがあります。 
- 予約が取れないときは?
- 
自己搬入や民間業者を検討してください。 
- 納付券を余らせたら?
- 
次回利用可能ですが払い戻しはできません。 
- 家具を分解すれば普通ごみに出せますか?
- 
50cm以下にすれば可能ですが安全性に注意。 
- 自己搬入は軽トラックで可能?
- 
可能です。荷崩れ防止の固定が必要です。 
- 搬入施設で本人確認は必要?
- 
はい、免許証などで住所確認があります。 
- スプリング入りマットレスは収集できますか?
- 
可。ただし1,200円区分になります。 
- 引越し直前で収集に間に合わない場合は?
- 
民間業者か持ち込みを利用しましょう。 
- 料金は現金のみですか?
- 
戸別収集は納付券方式、持ち込みは現金払いが基本です。 
- 集合住宅の住人はどう出せばいい?
- 
指定のごみ置き場に出してください。 
判断チャート|あなたに最適な粗大ごみ処分方法
- 粗大ごみが少量(5点以内)
- 車あり → 自己搬入
- 車なし → 戸別収集
 
- 粗大ごみが大量(6点以上)
- 民間業者に依頼
 
- 引越し・遺品整理など急ぎ → 民間業者がおすすめ
まとめ|愛知県豊田市で粗大ごみを効率的に処分するには
愛知県豊田市の粗大ごみ処分は「戸別収集」「自己搬入」「民間業者」の3つの方法があり、それぞれに特徴があります。
- 費用を抑えたい人 → 自己搬入
- 手軽に済ませたい人 → 戸別収集
- 大量・急ぎの人 → 民間業者
- 高齢者・障がい者世帯 → 福祉制度を活用
必ず最新の情報を豊田市公式サイトや粗大ごみ受付センター(0565-31-1212)で確認し、自分に最適な方法を選んでください。




